ワークライフバランス座談会
キャリアを諦めない選択肢がある会社
Member profile

T.0
2006年入社
プロフィール
約10年間播磨事業所でランプ設計業務に従事後、断続的に約3年間の産休・育休を取得。現在は横浜事業所で分析業務を担当し、時短勤務でマネージャー職を務める。

K.N
2018年入社
プロフィール
入社以来、新製品開発を担当。研究開発部門と事業部門を兼務する形で製品開発に携わる。第1子で3ヶ月、第2子で6ヶ月の育休を取得し、子どもが生まれてから昇格を重ねている。

Y.O
2007年入社
プロフィール
入社以来、ウシオ電機のランプ・光源装置の電源部署で設計・開発を担当。第1子、第2子でそれぞれ約1年間ずつ産休・育休を取得。現在もマネージャーとして技術開発に従事。

Y.O
2021年入社
プロフィール
前職で4年半営業職を経験後、新事業立ち上げのため転職。営業・企画・社内調整など幅広い業務を担当。入社2年後に産休・育休で1年間休業し、現在は復帰して業務を継続。
概要
産休育休を経験した4人の社員が語る、ウシオ電機でのワークライフバランス。時短勤務でのマネージャー昇進、男性の長期育休取得、復帰後のキャリアアップなど、多様な働き方を実現できる組織文化をご紹介します。
産休育休を取るまでの経緯
——皆さんは産休・育休を取得される前、どのような心境でしたか?

T.O
入社時から、研究室の先輩方がウシオ電機で働いていて「働きやすいよ」と聞いていました。実際に入社後も、周囲を見渡しても男性も女性も自然に産休・育休を取る環境。だから「私も取りますね。できるだけ長く(笑)」くらいの感覚で取得しました。

Y.O
私が産休育休を取得するときは、今より女性の技術職も少なく、ロールモデル的な人がいなかったので、正直、復帰できるのか不安はありましたね。たとえば「スケジュール通りに仕事ができるのだろうか」「周囲に迷惑をかけるんじゃないか」など。実際取得してみると、杞憂ではあったのですが。

K.N
個人的には何も気にしていませんでした。まさか結婚して子どもができるとも思っていませんでしたし(笑)。ただ、就職活動時に、最低限産休育休の取得実績は確認するようにしていました。その点、ウシオ電機には豊富な取得実績がありそうだったので安心でしたね。

Y.O
前職だとライフワークバランスの観点から「このままだと育児との両立は難しい」と感じていました。そこで、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定した「くるみん」マークを取得している会社を転職の軸の一つにしていました。ウシオ電機は、まさにその一つでした。

復帰後の状況
——実際に復帰されて、どのような働き方をされていますか?

T.O
時短勤務で働いていますが、特に業務や待遇面で周囲から嫌な顔をされるようなことは一切ありません。業務がうまく回らず悩んだときに上司に相談すると「こういう風にやってみよう」という建設的な提案をしてくださいます。みんながお互いをフォローしあって、チーム全体で一つの船に乗って進んでいるイメージです。

K.N
第1子で3ヶ月、第2子で6ヶ月の育休を取りましたが、産休育休に入る前に、復帰後のプランを上司やメンバーと話し合っていたので安心でした。実際に復帰後もそのプラン通りに業務を任せてもらっています。子どもが生まれてからは、定時で退社することを前提に1日をスケジューリングするようになり、働き方にもメリハリがつくようになりましたね。

Y.O
復帰当初は私の部署で女性技術職は私だけ。周りも初めての経験でした。上司は私にどういう業務をやらせればいいのかいろいろと考えてくれて、時短でも対応できるような業務を振ってくれたり、「この業務だったらできそう?」と都度相談してくれたりしたのでやりやすかったです。

Y.O
最近復帰したばかりなのですが、先輩方がつくってくださったロールモデルがあることで、社内の理解度がとても高いと感じています。復職後は「最初の1年はほぼ働けないと思っても大丈夫だよ」と言っていただき、子どもの体調不良で1週間休むことになったときにも、上司が親身になって一緒に対応方法を考えていただきました。

ウシオ電機という組織の特徴
多様な働き方を支える文化
——ウシオ電機の組織文化についてどう感じていますか?

K.N
周りに男性で育休を取る人が多く、「取って当たり前」という環境になってきています。むしろ「なんで育休取らないの?」というくらい。私も6ヶ月という比較的長期で取りましたが、自分の生活を大事にしている人が多く、「仕事だけしていればいい」という人は少ないかもしれません。

T.O
真面目で、コミュニケーションを取りやすい方が多いです。チームで進めるにはとても良い環境だと思います。家族ぐるみでプライベートで遊ぶような親密なコミュニティもあれば、もちろん程よい距離感を保ちながら働きたい人は尊重してもらえたり。心地良い距離感で働くことができます。
——制度面ではいかがですか?

Y.O
フレックス制度をよく活用しています。出張や子どもの病院などの際に、朝の迎えを遅めにしたり、勤務時間を調整したりできるのが助かります。

T.O
以前はコアタイムがありましたが、それもなくなって本当に自由になりました。在宅勤務も週に何回までという制限がないので、子どもの習い事に合わせて早めに切り上げることもできます。

Y.O
時短勤務も就業時間を自ら選択することができます。たとえば、子どもが小さい時は6時間勤務、慣れてきたら7時間勤務に、小学校に上がったらフルタイムに戻る、といったように段階的に就業時間を調整することで長く働ける環境です。

キャリアとライフプランの両立
時短でもマネージャーに
——キャリアアップについてはいかがですか?

T.O
現在、時短勤務でマネージャーをさせていただいています。最初上司からマネージャーの打診を受けたときは「時短のままそんなことできるのか」と思いました。でも「ちゃんとサポートさせてもらうから」と説得されて承諾することに。今では実際に手厚いサポートを受けながら、マネジメント業務をできています。キャリアを諦めずに子育てもしながら働けるのがありがたいです。

Y.O
育休を取る時に「復職後はフルで働きます」と上司に伝えたところ、「T.Oさんのように時短でもマネージャーをやっている人がいるし、キャリアに響くような考え方をする会社ではないから、しっかり考えて」と言われました。時短勤務でも、フルタイムでも、どちらも自分のキャパシティに応じて選択できる環境があります。

K.N
僕も、子どもが生まれてから急に昇格し始めたんですよ(笑)。第1子で3ヶ月休んだ年にすぐ昇格し、次の年もまた昇格し、第2子が生まれて半年休んでもまた昇格、といった感じで。きっと時間内で価値を発揮するという姿勢を評価してもらったんだと思います。ウシオ電機は、業務時間の「長さ」より、業務時間の「使い方」を重視しているんだと感じていますね。

求職者へのメッセージ
多様なロールモデルがある職場
——これから入社を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

T.O
まず好きなことを見つけて、会社の中でその好きなことに専念してください。育休や産休に関係なく、女性・男性、職種に関係なく、自分のエネルギーを注いでやってほしいです。そしてライフステージが変わったときには、私たち先輩の姿を見て、いろいろな働き方があることを知ってほしい。悩まずに誰かに相談すれば、「あの人はこんな風にやっているから、そうすればいいじゃない」とアドバイスがもらえるはずです。

Y.O
自分の軸を見つけることが大切かなと思っています。「こういう業務が得意」「こういう仕事なら長く続けていけそう」という軸を見つけて磨いていけば、時短勤務でも必要とされる人材として認められ、業務の幅も広がるのではないでしょうか。

K.N
Y.Oさん同様、「自分が何をやりたいのか」「どんなキャリアやライフを大切にしていきたいか」を常に考えておいてほしいと伝えたいです。ライフステージが変われば、必然的に日々の過ごし方も変わってきます。そのとき自分の軸があれば優先順位をすぐに決めて行動できます。社内にはいろんな働き方をしている先輩がたくさんいるので、自分がどういう先輩になりたいかを考えて、その働き方を参考にしてください。

Y.O
まだ産休から復帰して間もないですが、産休に入る前にベストな状態で働けるレベルまで自分を高めておくことで、時短勤務になった時にも「今の状況でどれくらいのことができるか」を考えながら働けると思います。
